乾燥細胞培養の日本脳炎予防接種(保護者説明文)
(1)予防接種の効果
第一期接種として、初回2回と次年度の追加接種1回の計3回の接種で基礎免疫がつきます。およそ5年ほどおいて、第二期接種(9歳から13歳未満)を追加接種することで免疫を持続させる効果があります。
特例措置
新旧ワクチンの切り替えの時期に予診票の配布が行われず、接種の機会を逃した方がいます。
・対象:H7.6.1~H19.4.1の生まれ
・接種回数が4回に満たない場合
(2)ワクチンの副反応
生後6ヶ月以上90ヶ月未満の小児の臨床試験での主な副反応は、発熱・咳嗽・鼻漏といった風邪様症状(10-20%)、注射部位の発赤や腫れ(9%)で、ほとんどが接種後3日までにみられました。
従来のマウス脳由来の日脳ワクチンの場合、70万~200万接種に1回程度、極めてまれに ADEM(急性散在性脳脊髄炎)が発生すると考えられていました。新しい乾燥細胞培養の日脳ワクチンの接種によりADEMが発生するかは、今後、多くの小児に接種した成績から明らかになるものと考えられます。
(3)副反応が起こった場合の対応
発熱、接種局所の発赤・腫脹(はれ)・硬結(しこり)・発疹など、通常数日以内に自然に治るので心配の必要はありませんが、局所のひどいはれ、高熱、引きつけ等の症状があったら、医師の診察を受けてください。
(4)予防接種健康被害救済制度
極めてまれに脳炎や神経症状などの重い副反応が生じることもあります。このような場合に厚生労働省が予防接種法に基づく定期の予防接種によるものと認定した時には、予防接種法に基づく健康被害救済の給付の対象となります。給付される費用には、医療費、医療手当、障害児養育年金、障害年金、死亡一時金、葬祭料、介護加算があります。